身元調査の体験談をご紹介
あるベンチャー企業に勤めていたころの話です。
私は営業部隊で、同僚が10名程度いました。まだまだ、伸び盛りの業界ですので、毎月、同僚が増えるといった状態でした。
その時は、上司となる営業部長が入ってくることになりました。
この上司となる人間、「有名大学卒業後、数々の大手企業で辣腕をふるってきた英才」との触れ込みでした。
なので、多少まったり気味の営業部隊でしたが、戦々恐々とどんな人が来るのだろうと心配していたのでした。
実際来てみたら、この上司、声は大きく、バリバリの司令官みたいな感じです。
さすがは、英才だと最初は思っていたのですが・・・
何せ自分では営業現場にほとんど出ない。
部下にはごり押しで無茶な予算をつけてくる。
ちょっと気分が悪いと大声で怒鳴り散らす。
と、まぁ、雰囲気は最悪の状態で、ちょっとやる気を失っていました。
そこに、更なる問題が。
同僚がやっと築いたルートで仕事を進めようとした瞬間、この部長がいきなりしゃしゃり出てきて、部下の功績を横取りしようとするのです。
これには同僚たちも腹が立ちますが、上司であるから文句は言えません。
しょうがないので、皆で居酒屋で鬱憤ばらしをしていたのでした。言うまでもありません。皆、部長を肴に酔っぱらい、営業社員はある意味ひとつにまとまった気がします。
そういった意味ではこの上司がいてくれて結果的には良かったのかもしれません。まさにケガの巧妙と言える出来事です。
世の中実際にこういうこともあるんですね・・・。
以下にこの痛快ともいえる出来事の続きを記載します。
とある事がキッカケで身元調査を依頼
そんなこんなで数か月が経過。その頃、私たちには部長に対してある疑問が。
彼の経歴から考えるならば、私たちが営業している商材は、彼の元の会社や関係者には売りやすいはずなのです。
しかし、一向に部長はそのルートを開拓してこない。
それだけではありません。過去の功績はよく引き合いに出されるのですが、なんか胡散臭い感じがする。
私は密かに思っていましたが、実はそれは私だけではありません。それが発覚したのは鬱憤ばらしをしていた居酒屋で皆が声をそろえていいます。
どちらにしても、この状態が続くならば転職も、と皆が考える状況です。
会社には皆愛着があったので、皆で資金を出し合って「部長の身元調査をしよう」ということになりました。
私が代表となり、探偵事務所へ訪問。身元調査を依頼すると、その数週間後報告書が上がってきました。
内容を皆で確認すると、皆にんまり。後はタイミングを計るだけです。
取締役が皆そろっているタイミングで、部長は怒り出しました。
といった瞬間、逆転の機会は生まれました。
とこれ見よがしに大きな声で応えてやりました。
その声を聞いて飛んできたのは、社長さん。
当然のごとく、私たちは報告書を社長に手渡し、部長は会議室へと消えていき、私たちの目の前から姿を消しました。
そう、部長は、大学名から所属企業のすべてを偽っていたのです。唯一あっていたのは、営業という仕事のみ。
こうして、私たちはまた快適な環境に戻りました。
その後、調査費用は会社が経費としておとしてくれて、私たちの負担は消えました。
個人情報や身元情報が厳格な社会の落とし穴的なエピソードとして今でも語り草となっています。
探偵事務所に依頼したことで職場の余計なストレスから解放されました。
疑念はどこの職場でも存在することでしょう。しかし、多くの場合こうした疑念は見過ごされてしまっているのです。
個人情報の保護が叫ばれている現代の落とし穴ですが、経歴詐称は結婚問題でも多いみたいです。
自分を良く見せたい、高く売りたいというのはわかるんですが、偽ってもけっこう容易にわかってしまうものです。
しかし、詐欺師などの経歴詐称の玄人となると素人では調べられない事も多く、対抗するにはやはり探偵しかないということでしょう。
探偵に身元調査を依頼すれば詐欺師の経歴も意外に判明するものなのです。
もし結婚詐欺被害に遭っているとか寸借詐欺かもとか不安に感じたら探偵事務所に相談することをお勧めしますよ。